楽器店での試奏問題について思うこと
ギタリスト、ギター講師のgohです。
Twitterで見かける「楽器屋で試奏を断られた」「嫌そうな顔をされた」等の意見を見かけました。
僕自身は経験した事が無いんですが、良くあるみたいです。
この事について、色々思うところがあるので書いてみます。
店員さんの気持ち
まず大前提として
「店員さんは”仕事中”であり、仕事中であるという事は”今すぐ帰りたいし、全部めんどくさい”」
これが大前提だと思います!
店員さんは帰りたい。
「今すぐ帰りたいな~仕事面倒だな~このまま閉店までお客さんゼロで100万円売り上げあがんねえかな~」って思ってた所に「スイマセンこれ弾きたいんですけど」って言われたらどうですか?僕はすごい嫌です。
だって、チューニングしてセールストークして、売れなかったら弦緩めて拭いて棚に戻して…って超面倒じゃないですか?
心の中で「弾くなら買え」って五万回唱えますね。
そう思っていれば、多少嫌な接客をされても「ああ、この人は帰りたいんだな」と、やさしい心になれると思いませんか?僕は思いませんけど。
あ、もうひとつ大前提として「僕は何事にもものすごくヤル気が無い」というのも追加してください。
試奏は購入前の最終チェック
個人的に、試奏ってあまり好きでは無いんです。
だから、本当に買うとき意外はしないです。(それが当たり前なんだけど)
よくいるじゃないですか、ドヤ~~~!!!って弾いてるヤツとか、勝手に試奏動画撮ってるバカ!
そういうのと一緒にされるの嫌なので、試奏は最低限。
試奏は、購入前の最終チェックだと思ってます。
これ大事だと思います。
買うか否かは見抜かれている?
個人的に、購入前提な時にまず目視でチェックするポイントがあります。
・フレットの処理、状態(バリ、浮き、減り具合)
・ネックの状態
・ナット、サドルの組み込み精度
・ボディのふくらみ、傷等
次に音とハードウェアでチェックするポイント
・チューナーの精度
・各ポジションPUの音
・ジャックのガタ
・クロマチックスケールで、デッドポイントやウルフトーンが無いか確認
・オープンハイコード(開放弦の入ったハイポジションを使うコードとか)で、オクターブピッチや、分離感みたいなのを確認
音に関してはもっと沢山あるけど、少なくともリックを延々と弾いたり、曲をまるまる弾いたりって事はまず無いです。
楽器店で、試奏してる人を何人か見てたんですが、買うつもりの人って「確かめる」作業が多い気がしました。
一方、買う気が無い(であろう)人はいきなり弾きまくる。
「上手く弾く」方に重きを置いてる気がします。
なので個人的には、店員さんって「買う気があるかどうかは見抜いている」と思うんです。
多分、購入前提の人って、陳列されてるのを見てる時から目線が違うと思います。
お店に入った時から違うかも。
ギターって高いので、多分目が必死ですよ。
気持ちよく試奏させてもらうには
- 店員さんと”会話”をしっかりする
「自分試奏いいすか?」って言う前に、店員さんに質問してみたり、その楽器が欲しい経緯を話すとか。彼氏いますかとか。
店員さんに「弾いてみます?」を先に言わせる方が賢いと思います。
「これを買いに来た」と、しっかり伝えること。
気に入らなかった時は、ダラダラ弾かずに「気に入らなかったのでいらない」と正直に伝える。
そこで、すぐに帰るよりも代替案を提示してもらって他のを弾かせてもらうとかすると、思わぬ収穫があるかも。
仲良くなっておけば、その後も何かと良いことがあると思います。
会話大事!
- ボディーを叩かない
言うまでもなく。店員さんが理解ある人で許可を得ていれば良いと思います。
知らない人はびっくりします。
- アクセサリーに注意
試奏前は必ず外しましょう。
「気をつけてるよ~」という姿勢を見せるのが大切だと思います。
試奏させてもらったら何か買おう
コンビニでトイレ借りたら何か買いますよね?
買わない試奏って、トイレ借りて何も買わないのと同じだと思うんです。
だから、試奏させてもらったらピック一枚でも良いので何か買うようにすれば、お互い気持ちよく終われるのかな~と思ったり。
試奏有料化っていう話もありますが、個人的には大いに賛成!
購入となった場合、本体価格からその分引いてもらえたらうれしいかな?
でも有料化した場合、店員さんから「弾いてみますか?」が言えなくなる、言いにくくなる、って弊害もありますね…どうするんでしょうかね~(関係ないので無責任)