音楽理論は勉強した方が良い?教本が理解できない!
こんにちは!ギタリスト、ギター講師のgohです!
今日は生徒から、かなり聞かれる質問について書いてみます。
それは…
「音楽理論は勉強したほうが良いんですか? しないほうが良いんですか?」
そもそも音楽理論って何?
wikipedia先生に聞いてみました。
「 音楽理論(おんがくりろん、英語:music theory)とは、音楽学の一分野で、音楽の構造や手法を理論立てて説明するもの、またその論。」
あー固い固い!笑
RPGなんかのゲームをやったことのある方はわかると思いますが、攻略本ってありますよね。音楽理論ってアレみたいなもんです。
ってことは、無くても楽しめる。でも、あった方がラク。その程度のモンです。
音楽理論は、極めればチート技です。
極めるまでは何年も勉強しなきゃ、ですが…。
「○○みたいな曲を作りたい」「○○風のギターソロが弾きたい」って希望があった時に、「あーはいはい、○○のコード進行はこういう特徴があってこのスケールを多用するよね~」と、パーツをハメるみたいに作業が出来ます。
仕事が超はやいです。
でも、それって感性とか、経験とか、気合でどうとでもなるんですよね。
理論は感性の邪魔になる?
これはよく聞く間違った意見です。
僕は大学で4年間音楽理論の勉強をしました。
その時に言われた言葉で未だに心に残っているものがあります。
「真の自由を得るために、規則を学べ。」
この言葉が全てだと思います。
音楽理論を勉強した結果、自由な発想が出来なくなった、型にはまったフレーズしか出てこなくなったetc…
たまに耳にしますが、単に理解不足、勉強不足なだけだと思います!笑
音楽理論は学問です。個人的には語学の一つだと思っています。
音楽という国でコミュニケーションを取るために、その国の公用語を学ぶわけです。
曲を書くという事を、文章を書く事に例えましょう。
ひらがなしか知らないとしたら、とても幼稚な文面になります。
漢字を学ぶとより簡潔に、見やすい文章にする事ができますね。
さらにカタカナを学ぶとどうでしょうか、より自分の伝えたい事を思いのまま文章にできるし、文面は少し華やぐかもしれません。
さらに文法を学びます。
文法を少ししか知らないと模範解答のようなカターイ文章になっていまいます。
そう、この記事みたいな、ね。(←少し柔らかくなったでしょ?)
勉強に終わりはありませんし、「理解」なんて一生出来ないのかもしれません。
増して、人に教えるなんて責任重大です。中途半端な理解を与えてしまうと、生徒の音楽人生に多大な悪影響を与えてしまいます!定型文みたいな固い文章しか書けなくなっちゃいます。
僕も日々勉強を続けていますが、未だにわからないことだらけです。
理解が進むほどに自由に表現できる!それが音楽理論。
教本買ってもわからない!
こういう方は多いんじゃないでしょうか!
気が付くと音楽理論の本が山積みに!ひじょーーによくわかります!わかる!わかりすぎる!
ギタリストが理論を学ぶ際に、とてもとても大きな障害になる事があるんです。
①指板上のどこに何の音があるのかわからない。
②五線譜の読み書きが出来ない。
コレです。
音楽理論の本は、読者がソコを理解している前提の物が多いんです。
一ページ目からオタマジャクシ…わかるわけないやん…。
あと多いのが、いきなりダイアトニックコードから勉強し始めるパターン。
確かにオタマジャクシ読めなくても基本的なコードを知ってればなんとなく理解できます。
が、ここで次の罠「Key‐Cでしか書いてない」
今覚えたその理屈、A♭keyで応用出来る…?
基礎から勉強していれば何の問題も無いんです。ただ、「ギターで勉強する音楽理論」みたいな教本って、基礎が出来てる前提で書かれているものがほとんどだから、ここで挫折する人が多いんですよね…
音楽理論の基礎って何?
もう一度冒頭のwikiを見てみましょう。
「クラシック音楽といった西洋音楽の基礎的理論は楽典としてまとめられ、音楽教育に用いられる。」
楽典、とな…?
「楽典(がくてん、英: musical grammar)は、音楽に関する活動(演奏など)のために必要な最低限の知識のこと。「音楽の文法」や「楽譜の文法」などと言われることもある」
つまり、今まで理論の本を買っても買っても理解不能だったのは「楽典を勉強していなかったから」なんですね!
ただ、ここでもう一つ障害が…
楽典の教本って、当然の事ながらギター向きに作ってないんです…笑
だから、指板のどこになんの音があるのかまず覚える必要がある!
これは、勉強しながら少しずつ覚えて行っても良いと思います。
ヒントは「各弦の12フレットまでの間にドの音は一つずつしかない」
五線譜の攻略法は、写譜を沢山すること!
何でも良いので、家にある楽譜を綺麗に書き写すんです。ト音記号や音符の書き方が身に付きます。
最初は、均等に小節を区切るのが難しいかもしれませんが、だんだん慣れてきますよ!
慣れてきたら、書きながらド、レ、ミ、と楽譜を読む。
大学でも、一番最初は写譜からでした!とにかく時間をかけて、根気強く!
必ず 鉛筆、消しゴム、定規 を使うこと!!
「五線譜 テンプレート」で検索すると無料でダウンロード出来るサイトが沢山出てきます!使いやすいのを見つけてくださいね~
これが出来たら、楽典の教本を開いてみましょう!
今までと見え方がまるで違うはず!!
何の本買えばいい?
本当に沢山の本が発売されていますが、個人的にはコレがおすすめ!
タイトルの通り、中身の文章メッチャ固いですが…笑
おすすめする理由としては、内容に無駄がない!効率よく学習できます。
五線譜の勉強には、クラシックギターの教本がおススメです。
ド定番のカルカッシ!これ最強!
「難しくて弾けない!」と思うかもしれませんが、最初は解放弦しか使わないフレーズがたくさんだったり、ドレミ~の色んなパターンとか、譜読みにはピッタリです!
途中からアホみたいに難しくなるのでそこはスルーで。
まとめ
知らないよりは知ってた方が良いですよね。何でも。
ただ、音楽理論(楽典)は語学と同じ「学問」である、ということ。
根気強く根気強く勉強する必要があるんですね。
「その時間をギターの練習や作曲にあてたい」と思う方はそれで良いと思います。
「攻略本」なので、無くても音楽は楽しめます!
ただし「やる」と決めたら、途中で投げ出さず勉強です!
僕も毎日理論の勉強に時間を割きますし、車の運転中などに頭の中で勉強したことを整理したりしています!!
①まずは指板上の音を覚える事、五線譜に慣れる事!
②それが出来たら音楽理論の基礎「楽典」の勉強!