Soundhall guitar workshop

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ギタリスト・ギター講師 goh の公式サイト的なもの

コードの押さえ方の引き出しを増やそう!

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ギタリスト、ギター講師のgohです。

 

今回のテーマは「コード」(中級者以上向けかも…)

 

 

先日こんなツイートをしました。

 

 ありがたい事にたくさんのイイネ!をいただきまして、もしかしてこの話題、需要ある?と思い書いてみました。

 

 

”一個のコードで最低3フォームくらいパッと思い付くと良い”

と上記のツイートでは書きました。

この記事では、このコードフォームを増やす方法について解説します!!

 

 今回はCコードを元にしてD,Eのフォームを増やしてみましょう!

 

 

コード”D”と”E”をおさらい!

 

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 はい!以下フリーハンド手書きのコード表でお届けします!

なんかパソコンとかできれいなの作るやつ超苦手なんです!

 

ここで大事なことを…

指番号は必ず覚えてくださいね~

 

0=親指

1=人差し指

2=中指

3=薬指

4=小指

 

とりあえず、今回の基本となるこのコード二つに関しては、皆さん弾ける前提で進めさせていただきます。

指番号をよーく見て、自分の押さえ方と同じか確認してくださいね~

 

 

Cの形のD

皆さんおなじみのD。

ルート音が4弦にあります。

実は上記の表の押さえ方、Dのほんの一部なんですよ!隠れた部分があるのです。

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三角形で囲った部分がご存知のD。点線部分に注目!ここが増えたところです。

これだと指が足りなくて押さえられないので、こうすると…↓

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2フレットをセーハして、残りの指でCの形を作るとDのコードになるんですね~(理屈は置いておきます。音出してみよう!)

でも、これだと押さえるの難しいし、何より4弦解放の音がDコードのルート音Dなので簡単なおなじみのフォームになっているんですね!合理的!

「こんなん無理だわやめよ」って思った方、多いはず!今回はコレを弾けるようになろうってわけじゃありません。

 

(でも、セーハの形もこれはこれで弾けると便利なので覚えて損なし!押さえ方のコツとかは今回は省略します。身近にいる先生とか上手い人に聞いてみよう。)

 

細かいパーツに分解してみる

難しいセーハのCフォームを幾つかのパーツに分解してみます。

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黒丸の部分だけを押さえてみましょう。

元のフォームのどの部分を抜き出した形なのか、表を見て確認してくださいね~

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するとこんなフォームに!(Dですよ!)

×はミュートです。ちょっと雰囲気の違うパワーコードって感じでしょうか。

メロコアのひとなんかがよく使います。

ルート、3度、5度全て入ってるお得パワーコード(的な)指使いは好きに変えてOKです。

こんな感じに、好きなところを抜き出して色々弾いてみましょう~ 

 

お次はコチラ!コレが本題かも。

 

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黒丸の部分だけ抜き出します。すると

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こんなのが(これもD)。気が付いた方も多いかもしれませんが、このフォーム確かに「Dコードである」んだけど、ルート音がDじゃないんです。

ミュートも難しいし、使いどころがあまり無さそう…って思いますよね。

(アンサンブルでアルペジオ的に使うならアリかも)

 

この使えないモノを以下「出来損ない」と呼称します。(かわいそう)

コレを何に使うのか!次項いってみよう!!

 

Cの形のE

 

「出来損ない」はそもそもDだから2フレット上にずらしたらEになるんじゃない!?

 

Eって事は6弦解放をルートに出来るんじゃない!?

 

Eだから1弦解放もEだから使えるよね!?

 

(えっ何で!?って方は今回は置き去りにします安心してください!付いて来れなくなってる人も最後まで読んだら良い事あるからがんばってください。)

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こうなる!

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 (5弦は薬指の先でミュートしてね)

 音を出してもらうとわかる通り、2弦5フレットと1弦解放が異弦同音なので、コーラスかけたような綺麗な響きです。

 

 Dを2フレット上げたらEになる!

 

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Dの形したEだ!6弦解放使えるよ!

アルペジオで使えますね~

 

 

4フレットセーハのCはE!!

 

Dの時と同様、「セーハしたC」全部これが元になってますよね。

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Eコードは6弦、2弦、1弦の解放弦が使える!

 というのを踏まえて

http://goh1090.hatenablog.com/preview#細かいパーツに分解してみる

の項目に戻ってみると色々発見があるかも!

 

 色々なEフォーム

これ全部「E」!!

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1,2、6弦の解放を使えるEはバリエーションを作りやすいです。

どれも弾き語り、エレキギター、ギターデュオ、ソロギター等ジャンル問わず使えますよ!

 今までの内容が良くわからなくても、ここだけ覚えるのでもOK!ガンガン使ってください~

 

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最後に

 

着いてこれましたか~息してますか~

一つのコードをずらして分解してバリエーションを増やす!という内容でした。

セーハしたCというのを頭に入れましょう!

 

今回はD、主にEに絞った内容でしたが、5フレットセーハだとF、7フレットだとG…とどんどん広げていけますよ!

 

この考え方は「CAGEDシステム」と呼ばれ、アメリカのバークリー音楽大学等ではポピュラーな教育法の一部なんです。

興味がある方は、トモ藤田さんの著書がとてもわかりやすいのでおススメです。

 

 

 

この要領で「セーハしたA」「セーハしたG」「セーハしたE」「セーハしたD」

と攻略して行くと、かなり色んなボイシングが出来るようになります。

 

 

難しい内容でしたが、最後まで読んでくれてありがとうございます!